終活の第一歩はエンディングノートって聞くけど、それって結局なんなのよ?
簡単に言えば『自分を文字化したもの』かな。
よく、終活の第一歩はエンディングノートって聞きませんか?
私も最初は何からやったらいいのかなって思ったときに思いついたのはエンディングノートでした。
もちろん今も更新しつつ書いていますが、これって、過去・現在・未来の自分を文字化したものだと思うようになりました。
一言でエンディングノートっていっても、活用方法や書く内容は人それぞれ。
そして、すぐ完成して、まったく完成に至らないのもエンディングノート。
なんのこっちゃ?(笑)
ちょっとtomiko的エンディングノート思考をご紹介しますね。
エンディングノートは自分を文字化したもの
エンディングノートといったら、みなさんはどのようなことが書いてあると思いますか?
個人情報、医療や介護状態に備えた希望、葬儀やお墓の希望、遺された方へのメッセージなどなど。
いろんなことが思い浮かぶと思いますが、共通していることは、自分の事だということ。
全部自分の事、自分の希望の事なんですよね。
それを書いておくことによって、自分のためにもなりますし、家族のためにもなります。
そうそう、エンディングノートというと、自分が死んだ後に役立つものと考える方がいらっしゃいますが、そんなことないですよ。
エンディングっていう響きから、そのようなイメージがつくのですが、亡くなった後はもちろん、医療や介護の段階で家族が決断するためのきっかけになったり、今の自分を書き出すことによって、これからの自分を変えられるきっかけにもなりえます。
エンディングノートっていう名前が悪いんです(笑)
本当にこの名前がマイナスイメージ持たせちゃってる気がするので、エンディングノートのようなステキなノートを広めたいと思う私は、ほかにいい名前はないかと、めちゃめちゃ考えてます。
なにか、いいネーミングはありませんか?
tomikoが思う、エンディングノートの役割
ざっくりと、『整理』と『伝達』に分けることができます。
それぞれ見てみましょう。
整理
整理とは、『乱れているものをそろえ、整えること』『不必要なものを取り除くこと』です。
乱れている、とはいいませんが、頭の中でぐるぐるしている考えを、書きだしてすっきりしましょう!
どんなことが整理にあたるのかというと・・・。
- 自分自身の基本情報
- 預貯金や借入金などの資産
- 親せきや友人などの交友関係
- 医療・保険・介護などの情報
- 各種ID・パスワードの管理
- 自分史
などがあります。
自分のための覚書という活用方法もありますよね。
私は各種ID・パスワードのページなんて大活躍ですよ!
なにかとこのテの設定を求められる昨今、全部が全部覚えていられるわけもなく、どこかにメモっても、どこにメモったのか忘れちゃうので、私はエンディングノートに書いています。
ついでに、伝達の意味も込めて、「私が亡くなったら、このサイトは消してね」や「このIDのところは放置しても大丈夫」など書き足しています。
このように、整理したものが伝達に直結することも多いですよ。
伝達
万が一の時に、このノート一冊でご家族に自分の意思を伝えられるツールになります。
葬儀・供養の希望や、メッセージを書いてもいいですね。
先にも書いたように、整理したものが伝達に直結したりします。
自分の加入している保険会社を書いておけば、家族はそれを頼りにお手続きまでもっていくことができます。
交友関係が書き残されていれば、亡くなったことを誰にお知らせすればいいのか、すぐにわかりますよね。(よりわかりやすく伝えるために、お名前や住所などの羅列だけでなく、入院を知らせてほしい人・葬儀に呼んでほしい人など追記があるといいですね)
メリット・デメリット
やはり、どんなものでもメリット・デメリットがあります。
エンディングノートはどんなメリット・デメリットがあるでしょう。
tomiko主観ですが、見てみましょう。
メリット
- 終活を先導してくれる
- ヌケモレのチェック
- 何度でも加筆・修正できる
- 身辺整理や覚書になり、日常生活でも役に立つ
- ご家族の負担を減らせる
- 遺言書の内容への想いをつづれる。
最初にも書いたように、一番取り掛かりやすい終活はエンディングノートだと思います。
そして、ノートに書いてある質問に答えていくだけなので、簡単ですし、「こんなこともしなきゃいけないのか」と気づきにもなります。
先導してくれて、ヌケモレも防げる便利なノートですよね。
人の考えはちょっとしたことで変わるものです。
エンディングノートは、そんな風に考えが変わってもすぐに加筆や修正ができます。
というか、どんどん書き換えてってください。
いざ、ノートを活用するときが来た時に、情報が古いと、「思ってたんとちゃう!」になっちゃいます。
そして、遺言書の内容への想いがつづれることも、大切な要素だと思います。
例えば、子どもが二人いたとします。
長男は同居で、老後の自分のお世話をたくさんしてくれました。
長女は遠方に嫁いだので、年末年始やお盆ぐらいにしか会えません。
自分が持っている財産を二人に分けようと思ったときに、長男にちょっと多めに残したいと考えました。
遺言書にそのように記載しましたが、いざ自分が亡くなった時、長女が「同じ子供なのに不平等だ!」と声をあげました。
相続争いってやつですね。
でもそこで、エンディングノートに「長男にたくさんお世話になったし、お金を使わせてしまったので、多めに相続してもらって相殺」と書いてあったら・・・。
自分が死んでしまったら、長女をなだめることはできませんが、長女の性格を見越して、相続争いに対策をかけることができますよね。
それは大きなメリットではないでしょうか。
デメリット
メリットがあれば、デメリットもあります。
どんなものがあるでしょう。
- 作るのがめんどくさい
- 定期的な見直しが必要
- 保管場所には注意が必要
- 法的効力はない
はい、確かに作るのはめんどくさいです(笑)
ノートによりけりですけど、書くところがい~っぱいありますからね。
そして、先に書いたように、人の考えや思いは変わります。
なので、定期的に見直しが必要になります。
自分の誕生日など、日にちを決めて一年に一回は見直すといいですね。
保管場所も悩みますよね。
がっつり個人情報が書いてあるのですから、丁重に扱う必要があります。
かといって、しまい込んでしまって、遺された家族が見つけられないのも問題です。
これに対しては、ちょっとした対策がありますが、それはまた別のお話・・・。
最後に一番大切なのが、エンディングノートには法的効力がないということ。
単に覚書や伝えるためのノートなので、法的効力はありません。
法的効力のある遺言書に付随する便利帳、という位置づけで覚えてくださいね。
すぐ完成するのに、まったく完成しないとは?
最初に書いた、『すぐ完成して、まったく完成に至らないのも』とはどういうことか。
エンディングノートに決まりはありません。
自由です。そう、なにもかも。
1ページから書き進める必要もありません。
自分の必要とするとこだけ書けばいいんです。
どんなノートに書くかも自由。
市販のノートでも、市町村が無料で配布しているノートでも、保険会社や終活の会社が販売しているノートでも、なんなら、大学ノートでも百均のメモでも大丈夫。
書く内容も
ですから、自分が必要としているのが自分の加入している保険会社を家族に伝えることだけなら、それだけ書けば完成します。
逆に、あれもこれも書いておきたいとおもうのであれば、全部書ききれるまで完成しません。
ね?すぐに完成して、まったく完成に至らないものでしょ?
ちなみに私は欲張りさんなので、まだまだ完成する気配はありません(笑)
まとめ
結局、エンディングノートとは、自分を文字化して、自分や家族のお役に立つノートってことです。
それぞれの深堀りしたお話は、また別記事で書いていきますので、お楽しみに♪