エンディングノートの自分史って、なんのためにあるの?自分の過去を書く意味ってあるの?
めっちゃ意味あるよ!自分の未来を豊かなものにするため・介護してもらうようになったときに大活躍!
私も、エンディングノートを書き始めた時は、『自分史なんて意味あるの?自分の過去書いたって、遺された家族には、ふ~ん・・・としか思われないじゃん。』と思っていました。
でも、介護士をしている友達と話して、目からうろこがボロボロ出まくりでした。
今回は、自分史について、ちょっと考えてみましょう。
自分史とは
自分の人生を振り返り、年表のように時系列で書き出したものです。
自己分析するための一つの方法で、自分の行動や考え方、価値観に気づくことができます。
エンディングノートでは、『子供の頃の思い出』『学生時代の思い出』『得意教科』『好きだった本・音楽』『就職時の思い出』などの項目があったりします。
ひとつひとつ思い出しながらほっこりする時間も、また有意義な時間ですよね。
では、そんな自分史がどんな役に立つのでしょうか。
こんな風に役立つ
豊かな将来のため
自分史を書き出すことによって、先に書いたように、自分を客観的にみることができ、自分の行動や考え方、価値観に気づくことができます。
過去の出来事を振り返ることによって、眠っていた記憶を呼び覚まし、過去の経験が今の自分に与えている影響や、無意識の中に隠れていた大切な何かを見つけることもできます。
そこから、自分が頑張れるポイントや、充実できる環境をみつけ、成長することができるんです。
今の自分を作っているのが過去の自分なら、ステキな未来の自分を作るのは、今の自分です。
そのヒントを、自分史からもらうことができるのです。
介護状態になった時のため
認知症になってしまったとき、最近の出来事から忘れていくそうです。
子どものころなど、昔の記憶が残りやすいんですね。
ここからが、介護士のお友達とおしゃべりしているときに聞いて、目からうろこボロボロになったお話です。
エンディングノートの自分史って、書こうと思って、思い出をたどるのは楽しいけど、遺す意味がいまいちわかんないんだよね。家族からしてみれば、自分語りしてる母なんなん?って感じじゃん。
自分史は、介護になっちゃったときにこそ、効力を発揮するんだよ!それがあるかないかで、介護のしやすさが雲泥の差なのよ。
どういうことなのか、ちゃんと聞いてみると・・・。
先にも書いたように、認知症は最近の出来事から忘れていくそうです。
ですので、認知症の方の頭の中は若いころに戻るんです。
例えば、自分を20歳の娘だと思っているおばあちゃんがいるとします。
自分は20歳なんだから、おばあちゃんなんて呼ばれたくありません。
好きな場所も、数年前まで生きがいで頑張ってたゲートボールの練習場ではありません。
お友達と行ったあの海岸が好きなんです。
でも、家族も介護士も、最近のおばあちゃんが全てであり、本人とのズレが生じてしまいます。
おばあちゃんは、周りの人たちが不思議でしかたありません。
なんでわかってくれないのか、イライラします。
家族も介護士も、認知症なのはわかっているけど、どう接したらいいのかわかりません。
おばあちゃんが20歳のころ、どんな人だったのか、あだ名はあったのか、どんな場所が好きだったのか、どんな生活をしていたのか、それが分かれば、それに沿った対応ができ、ズレもなくなり、平和に過ごせます。
はい!ここです。
おばあちゃんが20歳のころの自分を周りに伝えていれば、周りの人はヒントを得られることになり、介護も少し楽になります。
自分も、なぜ周りがわかってくれないのかイライラすることなく過ごせます。
実際その友人介護士は、認知症を患い、周りを敵視して、なかなか強烈だったおばあちゃんが、若いころのあだ名で呼んだところ、気をよくして、落ち着き、人が変わったようになったという経験もあるそうです。
徘徊が激しいおじいちゃんがいなくなってしまったときでも、若いころはいつも決まった畑で作業していたと聞いていたから、そこから探し始めたら、見事的中したこともあるそうです。
そんな話を聞いて、私は真っ白だった自分史のページを書き進めることにしました。
tomikoの自分史
私の自分史のページは、思い出したことを思い出したまま書いているので、はっきり言って見にくいです(笑)
中には黒歴史?と思うこともありますが、そこは私の死後、笑い話にでもしてくれたらいいなと思っています。
あだ名も、このあだ名はいつ頃からいつ頃まで呼ばれてた、とか、どのグループ内でのあだ名だったか、まで書いてます。
意味があるかはわかりませんが、思い出をたどる時間が楽しいので、それでいいかと思っています。
そして、どんどん積み重なっていく自分史に満足しています。
ついでに、子どもたちにまつわる思い出も書くことがあります。
たまに、「私の赤ちゃんの頃の話して~」と言われることがあって、めちゃめちゃもりあがるので、これは私の文字で遺してあげたいなと思った次第です。
あんなに意味がないと思っていた自分史のページ、めちゃ充実してます。
まとめ
一見、自己満足だけで終わりそうな自分史のページですが、介護とこんなにも深い関係があったんですね。
自分と家族のため、やっぱり大切なページですので、よかったら書いてみてください。